枚方市の歯医者 三上歯科クリニックです。歯科医療を通じて、人々が健康で豊かな人生を送れるように従事し、地域社会に貢献いたします。

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医療のデジタル化への取り組み

三上歯科クリニックの目指すデジタルデンタル

デジタル化への取り組み

三上歯科クリニックでは医療のデジタル化に積極的に取り組んでいます。

デジタルの最大の特徴はデータ化です。
患者さんの様々な医療情報(治療内容、画像情報、検査情報、生活習慣など)をデータ化し、様々なデータと統合させビッグデータ化しデータサイエンスにより、個人の特性や受けた医療行為とその後の健康状態の関係を明らかにし(リアルワールドデータ)、個々の診療の改善により個人に特化した診療を目指しています。

今回当院ではデジタル化へ向け、CTCAD/CAMを導入いたしました。
クリニックでの症例と併せて機器のご紹介をご覧ください。

最新CT診断装置 AUGE SOLIO(オージェソリオ)
最新CT診断装置 AUGE SOL(オージェソリオ)

CTとはcomputed tomographyコンピュータ断層撮影装置といい、病変を360度すべての角度から撮影を行い、コンピュータにより画像処理され立体像として表示されます。そのため陰になっている人もしっかりと認識できます。

通常のレントゲンでも正しい診断はできますが、病変の検出能力には限界があります。写真と同じで人が重なると後ろに人がいることはわかりますが、どんな人かわかりにくいですよね。
歯も同じで重なっていたり、撮影方向によっては病変が隠れてしまうのです。

今回導入した朝日レントゲンのCT装置 AUGE SOLIOは世界トップレベルの性能を有しており、画像の検出能力は0.1mmという精密さでコンピュータ処理を行っているので、病変の大きさや形を正確に計測でき、正確な診断により緻密な治療計画が立案できます。

更に通常のレントゲンでは描出の困難な粘膜と骨の同時表示にも優れているため様々な病変の診断に威力を発揮するとともに、見逃しも少なくなります。

CT撮影でわかること①

上顎洞炎

左側頬部に疼痛と発熱が見られパノラマ撮影するが、特に異常は認められませんでした。
そのため、上顎洞炎を疑いCT撮影を行ったところ、上顎洞いっぱいに膿が溜まっているのが確認できました。

パノラマレントゲン撮影

上顎洞は左右に差がなく、特に異常所見は認められません。

パノラマレントゲン撮影
CT撮影

正常な上顎洞は真っ黒に写ります。
白くなっていた病変部が治療後には治って黒くなっているのがわかります。

上顎洞炎 治療前

【治療前】

上顎洞炎 治療後

【治療後】

CT撮影でわかること②

埋伏歯(犬歯)

パノラマレントゲン撮影

右上の犬歯が埋伏しています。平面図なので位置が正確に分かりません。

右上の犬歯が埋伏しています
CT撮影
埋伏歯の表裏が逆になっているのがわかります

上顎洞と鼻腔の狭いところに根の先が入り込んでおり、表裏が逆になっているのがわかります。

現在この犬歯を引っ張り出し矯正治療中

犬歯だけを中心に描出し長さを測ります。現在この犬歯を引っ張り出し矯正治療中。

CT撮影でわかること③

顎骨骨折(関節頭の変位)

パノラマレントゲン撮影
右側の顎関節の骨折です

右側の顎関節の骨折です。

右が短くなったため顎がずれています

右が短くなったため顎がずれています。

強い衝撃で耳の前から首の下まで内出血で黄色くなっています

強い衝撃で耳の前から首の下まで内出血で黄色くなっています。

CT撮影

折れた関節頭が前方内側に変位しているのがパノラマレントゲンより立体的に確認できます。

CT撮影による顎関節画像
パノラマレントゲンより立体的に確認できます
パノラマレントゲンより立体的に確認できます
CT撮影でわかること④

隣接面カリエス(歯と歯の隙間の虫歯)

デンタルレントゲン撮影

デンタルレントゲン撮影したが虫歯の確認ができない。

虫歯の確認ができない
CT撮影

虫歯が様々な方向から確認できるとともに歯髄腔(神経)までの距離もわかります。

歯髄腔(神経)までの距離も明確
CT撮影でわかること⑤

根尖病巣(歯根の先にできる病変)

パノラマレントゲン撮影

右下の第一大臼歯の近心根に根尖病変が見られます。
過去に何度も複数の歯科医院で治療を受けているが、何度も再発を繰り返しています。

根尖病巣(歯根の先にできる病変)見られます
CT撮影

近心根は神経の穴(根管)が2つ存在し、どちらも治療が根尖(根の先)まで届いていないのが確認できます。CTでは確認したいところだけを様々な方向から確認できるとともに、長さや角度まで詳細にわかります。

治療が根尖(根の先)まで届いていないのが確認できます

確実に根尖まで到達したのが見て取れます。

確実に根尖まで到達しました

顎の骨の厚みや形態、上顎洞や鼻腔、下歯槽神経との位置関係がこのように立体的に観察できるとともに距離や角度も正確に測定できるので、インプラントは正確にかつ安全に行うことができます。
これらの画像データは外部機器との連動にて3Dプリンターで模型を作製することができ、矯正治療の診断や説明に威力を発揮します。

当院で現在導入しているCAD/CAM装置 ceramill(セラミル:後述)はこのCTとの連動が可能で、将来型取り(印象)せずに理想的な義歯を作成することも作成することができるかもしれません。

最新CAD/CAM装置 ceramill(セラミル)
ceramill(セラミル)による補綴物

ceramillは、短時間に高精度な補綴物を制作することが可能な、AMANNGIRRBACH(アマンギルバッハ)社のCAD/CAMシステムです。
このシステムを使用して、スピーディーに精密な補綴物を製作することができ、短期間で治療を終えることが可能になりました。

今までの歯に被せ物をする場合は、ものをかむ力のかかる奥歯には金属が使われてきましたが、金属アレルギーや周囲の歯肉の色が黒ずむという欠点がありました。
金属を使用しないものとして保険適応外でオールセラミック冠がありますが、セラミックとは陶材(せとものの一種)で衝撃に弱く割れやすいという欠点があります。
このCAD/CAM装置を使用することで金属より強く、アレルギーの心配も、歯肉の変色の心配がないジルコニア(人工ダイヤモンド)冠を高精度に作製することができます。

作成したデータはコンピュータに保存可能で、万一再製が必要になっても型を取ったり模型を作成したりせずに作ることが可能である。今までのような手作りでないので、まったく同じものが作成可能です。

ceramill によるジルコニア冠作製の流れ
【 STEP1 】
模型の3Dスキャン
模型の3Dスキャン

模型や印象をハイスピードで正確にスキャンし、データを取り込みます。

【 STEP2 】
修復物の設計
修復物の設計

取り込んだデータを専用のソフトウェアで設計していきます。
ここでの設計が仕上がりに大きな差を生みます。

【 STEP3 】
修復物の形成
修復物の形成

パソコンから取得したスキャンデータをもとに、歯の色調に合ったブロックを短時間で削り出します。
設計通りの修復物を忠実に形成してくれます。

【 STEP4 】
修復物の完成
修復物の完成

データ通り正確に削り出されました。仕上がったジルコニア冠をお口に設置して治療終了です。

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